これは特に日本のK-1選手に言える事やが

 全くと言って良いほどどいつもこいつも分かってない

 戦いのいろはってやつを

 前頁でもちょっと言ったがスピード・パワー・技に走ってばっかりや

 ワシから見れば何も考えずに無駄にトレーニングしてるとしか思えん

 会見なんかでもどんな事をしてでも勝つと言いながら

 結局は如何に自分が納得出来る勝ち方をするかって事に頭が行っとるから

 いざ試合が始まればいつも通りのグダグダな試合して

 あっさりKO或いは大差の判定でこれまたいつも通り負けよる

 如何に優れた力を持っていても何も考えられんバカでは勝つ事など出来ん


 ワシより背が高く体もゴツイ奴でもワシと喧嘩したら手もなくやられる

 それはワシに優れたスピード・パワー・技があるからじゃない

 戦いのいろはを勝つための術をきっちり理解しそれを実行してるからや

 いくら頭で分かってても実行出来んかったら意味がない

 勿論それは容易に出来る事じゃない

 何故なら負ける事を恐れ嫌ってるからや

 だから体が言う事を聞かん

 真剣勝負じゃあるまいし負けても死ぬ事はないと言うのに

 負ける事に何を恐れを感じる必要があるのか

 いつでも死ねる覚悟も命をドブに捨てる覚悟もないから

 しょ〜〜もない事に恐れを感じる事になる


 ここでは戦いのいろはと銘打っとるが難しい事は何も無い

 K-1のように立ち技専門の格闘技なら

 相手がちょこまか動く或いはキック主体の奴なら

 ひたすらローキックブチ込んで足を潰せばいい

 ガードが固くパンチ主体の奴ならガードの上からガンガン攻撃して

 腕を潰してしまえばそれでええだけの話や

 ところが日本のK-1選手はそれが出来ん

 何故ならド未熟者の分際で綺麗に勝とうなんてアホな考えを持ってるからや

 だから的確に勝つためのこんな簡単な事すら出来ん

 勝つために何よりも重要なのは相手の武器を潰す事や

 まぁ同じ潰すんなら足潰すんがええけどな


 総合格闘技のように打撃だけじゃなく投げ・タックル・関節技もある場合は

 さすがに基本的技術をしっかりマスターしとく必要がある

 これがないと話にならん

 余程実力差がない限りグランド専門の選手に

 立ち技専門の奴が勝つ事は不可能に近い

 何故ならグランド専門の奴は相手の懐に飛び込む事が出来るが

 立ち技専門の奴はグランドに持ち込まれるのが怖くて間合いを詰められへんからの

 間合いを詰められへんのはド未熟者の証や

 とは言え何の勝算もなく間合いを詰める奴はただのバカやけどな

 最初の方でも言ったがバカでは勝てん!!

 ほんまに強い奴は技術だけでなく頭も切れるからな

 立ち技専門の奴がグランド専門の奴に勝つ手立ては一つ

 必要最低限のグランドの基礎をしっかり身に着ける事や

 これなくして勝利はない

 ところが国内外を問わず多くの立ち技専門の奴はこれが出来ん

 なぜなら誰が相手だろうと立ち技で勝つと言う実にくだらん拘りを持ってるからや

 ワシにはこれで勝つなどといった拘りはない

 ワシにあるのはただ一つ如何に的確に相手の息の根を止めるかって事だけや

 それ以外はいらん

 ワシの拘りはシンプルなこれ一つだけであるが故に

 色んな物が見えてくるし色んな事が分かってくる

 だからワシは必要以上にスピードにもパワーにも技にも走らん

 もっとも格言うワシも二十歳ぐらいまではそれらに走ってたけどな

 まぁ持ってて損はないけどな

 逆にグランド専門の奴は打撃の基礎と打たれ強い体を身に着ける必要がある


 戦いに勝つためには精神的肉体的技術と体の急所の知識が必要になる

 ここで言う急所とはテンプルや顎、鳩尾やレバー、股間っと言ったような

 1撃で相手を仕留められる場所を指すのではない

 全身の衝撃に弱い部分全てを指す

 筋肉には筋肉の弱点があり、骨には骨の弱点があり、間接には間接の弱点がある

 そうやって事細かく見ていくとそこら中に弱点となる部分がある事が分かる

 ただしこれらの弱点はピンポイント・ジャストフィットで攻める必要があるけどな

 上記では単純にローキック出せとか、ガードの上から攻撃しろとか書いたが

 実はちゃんと狙うべき場所があり攻撃の仕方にも工夫がいる

 それをちゃんと知ってれば少ない手数で腕なり足なりを潰す事が出来る

 まぁ狙う場所にもよるが綺麗にピンポイントで入ればKOは出来んが

 たった1発で相手に大ダメージを与える事が出来る

 短時間の内に5〜6発入れる事が出来ればそれで勝負ありや

 相手はも〜まともに戦えんようになる

 後は気を抜く事無く油断せず仕留めればいい


 ちょと順序が逆になったが戦いに勝つためには

 まず己自身を知る事が必要や

 自分がどの格闘技に向いてるのかを知る事が非常に重要になってくる

 何事にも向き不向きがあるからの

 ちなみにワシのスタイルは立ち技を柱にした総合系

 最初は立ち技オンリーやったがあるちょっとした些細な事が切っ掛けで

 今のままのワシでは強くはなれんと思ってグランドもやるようになった

 それと構えは右利きやけどサウスポー


 どの格闘技にもいえる事やがほんまに強い奴は

 攻撃力よりもむしろ防御力の方が遥かに優れてる

 高い防御力という物がどれだけ重要か分かってるからや

 しかしバカなド未熟者はやられる前にやればいいと

 攻撃は最大の防御なりといった感じで

 正にバカ丸出しで攻撃重視の練習しかせん

 それで強くなれるんなら誰も苦労はせんって話やで

 強くなりたければ勝ちたければまずしっかりとした防御力を身に着けろ

 そうすれば怪我をする事も少なくなる

 怪我も場所や具合によってはその時だけじゃなく

 死ぬまで引き摺るような事にもなるんやからの

 怪我の多い奴もまたド未熟者の証や


 打撃系の防御に関しては極力かわせ!!

 それが無理なら受け流せ

 極力腕なり足なりでブロックして受けるなんて事はすんな!!

 グランド系での防御は感覚を研ぎ澄まして

 相手の攻撃を巧く捌け

 万が一捕まったとしても人体の急所を熟知してれば

 逃げ出す方法はいくらでもある

 もっともまともに間接極められたらどないしょ〜もないけどな

 その時は下手に無理せずさっさと負けを認めろ

 間接へし折られんかったとしてもでかいダメージ受けるんやからの

 ちなみにワシは中学の時に負けず嫌いが祟って腕を折る羽目になった

 もっとも関節技でやられた訳じゃないけどな

 今から二十数年前の話やがそれでもいまだに僅かに後遺症がある

 まぁ運良く戦いに支障のないレベルやから助かってるけどな

 1度潰れた関節は元通り綺麗さっぱり治る事はないって事をよ〜〜く覚えとけ

 負けを認めてそれを受け入れる事も大事な事や

 しかし世の中には自分が負けたと思わんかったらそれは負けじゃないだとか

 運不運だとかぬかすアホな奴がおるが、そんなアホは絶対に強くはなれん

 もしそれが試合じゃなく真剣勝負なら死んでんねんからの

 寝言は寝て言えって話やで ワレ〜


 そうそう寝言でふと思い出したが

 ワシの連れの連れにアルカ・・・・・・・もとい!!(ちょっとネタが古すぎるか・・・・・)

 テコンドーをしてる奴がおるらしいんやが  (ちなみにそいつとは全く面識はない)

 そいつが言うにはテコンドーは高く遠く早くやったかのう?ってのが信条?らしい

 それを聴いた瞬間ワシは心の中で大爆笑したで ワレ〜

 全く戦いという物の本質が分かってない

 弱い奴或いは同じテコンドーやってる奴とやり合うんならそれでもええやろが

 強い奴相手にそんな戯けた考え持ってやり合ったら一撃でやられんで

 近く鋭く正確に!!

 これが出来んかったら強い奴とまともやり合う事など出来はせん


                       

戦いのいろは